胡蝶蘭は贈り物として選ばれることが多いですが、いくつか気をつけないといけないマナーがあります。
せっかく心を込めて送ったのにかえって相手に失礼になってしまわないよう注意点をご案内します。
胡蝶蘭の金額相場
個人へのお祝いの場合
開業・開店祝いで個人に贈る場合は、3本立ちで1万円から3万円ほどが相場です。
昇進祝いの場合は、上司なら2万5千円、部下や同僚なら2万円ほどが相場になります。
家族の場合は2本立ちで1万円ほど、友人なら1本立ちで1万円ほどです。長寿祝いの場合は3万円が相場となっています。
法人へのお祝いの場合
個人の場合に比べて法人の場合は贈る胡蝶蘭のサイズが大きい傾向にあります。
新規上場や一部上場祝いの場合は、3万円から3万5千円です。
開業・開店祝いの場合は特に親しい関係なら3万5千円ほどが相場です。
受賞のお祝いのときには3万円から3万5千円ほどが相場です。
贈る胡蝶蘭のサイズ
胡蝶蘭の大きさには、大輪、中輪、小輪の3種類があります。
マナーとしては贈る相手側に飾るスペースがあるのか考慮をすることです。大きな胡蝶蘭は華やかさがありお祝いにふさわしいのですが、飾るスペースがなければ受け取った相手にとっては迷惑になります。
相手に確認できるようであれば、飾るスペースについて確認をしておきます。
スペースに制限がないようであれば、開業・開店祝いの場合は大輪を贈ることが一般的で、家族や友人には中輪を贈ることが一般的です。
立札ついて
ビジネスシーンで送る場合は立て札をつけることがマナーです。
立て札をつける理由は3つあります。
1・受け取った相手が贈り主を一目で把握するため
2・お祝い事があったことを周辺に知ってもらうため
3・来客に対して受け取った相手の交友の範囲を示すため
立て札には木札と紙札の2種類があります。
木札はビジネスシーンで使用されており、取引先などに贈る場合は木札を使用することが一般的です。
紙札はカジュアルな印象があり、特に親しい間柄であれば紙札でもよいでしょう。
立て札には、必ずお祝いの文言と贈り主名を書きます。
お祝いの文言とは「祝」「御祝」「祝開業」など、どのような目的で贈るのかによって違います。
「祝」や「御祝」はどのようなシーンでも使用できます。
胡蝶蘭を贈るタイミング
胡蝶蘭を贈り際にはどのようなタイミングで贈ればよいのか注意が必要です。
開業・開店祝いの場合は、開店の1週間前から前日までが一般的です。
当日であれば午前中に届くようにします。
胡蝶蘭は花が長持ちするので、1週間ほど前に贈ったとしても開店当日まできれいな状態の花を咲かせてくれます。
誕生日であれば当日に贈ると喜ばれます。
当日が無理な場合は誕生日に近い日にちで2,3日前ほどに贈るとよいでしょう。
長寿の場合は誕生日の2週間前から前日までに贈ります。
長寿祝いの場合は贈るタイミングに幅があり、前日までに渡せない場合は1週間ほど遅れても相手によっては失礼になりません。
栄転や就任祝いの場合は、お知らせが届いた後の友引、大安、先勝の縁起がよい日に届くようにすることが望ましいです。