上品で可愛らしい苔玉胡蝶蘭の作り方と管理方法

苔玉胡蝶蘭
胡蝶蘭といえば、3本立ちや5本立ちといった立派な鉢植えをイメージされる方が多いのではないでしょうか。
鉢植えに加えて、最近人気が高まっているのが「胡蝶蘭の苔玉仕立て」です。
豪華で目を引く胡蝶蘭と、控えめで落ち着いた雰囲気の苔という正反対の見た目ではありますが、実は、胡蝶蘭と苔はその性質から相性が抜群なのです。
この記事では、そんな苔玉胡蝶蘭の作り方と管理方法についてご紹介します。

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苔玉 マイクロ胡蝶蘭 1本立ち

胡蝶蘭の苔玉とは?

苔玉とは
苔玉とは、花や木の根を粘土状の土で丸く包み、その上から苔を見栄え良く貼り付けて固定したもので、その丸い形から「モスボール」とも呼ばれます。

元々、盆栽の楽しみ方のひとつとして根鉢の状態を楽しむ「根洗い」という方法があり、これが苔玉の起源であると考えられています。
その丸くて可愛らしいフォルムや、盆栽の趣を手軽に感じることができる点、鉢植えでは出すことができない独特の雰囲気を楽しむことができる点が苔玉の魅力です。

苔玉胡蝶蘭の魅力

苔玉胡蝶蘭の魅力
華やかで高級感漂う胡蝶蘭と、日本人特有の美意識である“侘び寂び”を感じさせる苔玉を組み合わせることで、お洒落に空間を彩ることができます。
苔玉胡蝶蘭は上品でありながらも、カジュアルさを兼ね備えた見た目ですので、和室は勿論、洋室のインテリアとしてもよく合います。
胡蝶蘭の中でも一番小さな種類である「マイクロ胡蝶蘭」を苔玉仕立てにし、棚やデスクの上にちょこんと置くのも可愛らしくておすすめです。
また、苔玉胡蝶蘭は見栄えが良く、場所も取らずに管理がしやすいため、父の日や母の日、敬老の日など、3本立ちや5本立ちの胡蝶蘭ほど気負わないギフトとして人気があります。

胡蝶蘭の苔玉作りの材料

胡蝶蘭の苔玉を作るために必要な材料には、大きく分けて、土、苔、糸、そして胡蝶蘭の4つがあります。
まず、土は、粘土状の土である「ケト土」とガーデニングでお馴染みの「赤玉土」の2種類が必要です。
予めこれらが混ざった「苔玉用の土」として販売されている商品もあり、こちらを使うとよりお手軽に苔玉を作ることができます。

次に苔ですが、苔玉に最適なのが「ハイゴケ」です。 ハイゴケはその名の通り、這うように平らに広がって育つ苔なので貼り付けやすく、作った後も丈夫で管理がしやすいためです。

その他、「ツヤゴケ」や「シノブゴケ」も苔玉によく使われます。 3つめの糸には、溶ける糸(絹糸や木綿糸)と溶けない糸(ナイロン糸)の2種類があり、溶ける糸の方がより美しい仕上がりにはなりますが、崩れやすくなるというデメリットもあり、初めて苔玉作りに挑戦される場合には溶けない糸を使うのが安心です。

最後に肝心の胡蝶蘭ですが、苔玉に仕立てるには根を包み込まなければならず、あまり大きい株だと根も大きく、包むのが難しいです。 また、根の大きさや太さの分だけ必要とする水分や栄養分も多くなるため、苔玉という環境ではうまく育ってくれない可能性もあります。

以上のことから、苔玉にするのであれば、花の大きさが小さめな「ミディ胡蝶蘭」や「ミニ胡蝶蘭」、それより小さな「マイクロ胡蝶蘭」がおすすめです。 ここまで材料を紹介してきましたが、苔玉を作るために必要な全ての材料が揃ったキット商品も販売されているため、そちらを使用すると大変便利です。

胡蝶蘭の苔玉の作り方

まず、ケト土と赤玉土を7:3の割合で混ぜ、少しずつ水を加えながら赤玉土の粒がなくなるまでよくこねておきます。
次に、胡蝶蘭を鉢から取り出し、余分な土や茶色くなって痛んだ根を取り除き、根を整理します。 きれいに根の整理ができたら、最初に用意した土で丸い形になるように根を包み込んでゆきましょう。

この時、あまり力を入れてぎゅっと固めすぎず、おにぎりを握るくらいの力の強さでやんわりと包むのがコツです。 土で丸く包むことができたら、今度はそこに水で濡らした苔を貼り付けてゆきます。

均等に付くように全体に苔を貼り付けたら、崩れないように糸をきつく巻き付けて固定します。 人それぞれですが、目安として15周ほど巻き付けるとしっかり固定されて安心です。

最後に、できた苔玉胡蝶蘭を水を張った容器に浸けてたっぷり給水させてから、器に置いて飾ります。

苔玉胡蝶蘭の管理方法

苔玉胡蝶蘭の管理
胡蝶蘭も苔も直射日光に弱い性質のため、苔玉胡蝶蘭は直射日光の当たらない明るい日陰に置きましょう。 また、苔にカビが生えるのを予防するために、風通しの良い場所を選ぶことも大切です。

水やりは、苔玉の表面が乾いていて、持ち上げると軽さを感じる際にします。 基本的には、3日に一度のペースが水やりの目安となりますが、苔の生育スピードが落ちる冬場は10日に一度程度で十分です。 水やりの仕方は、水を張った容器に苔玉を浸ける方法で行います。

水に浸けると苔玉から泡が出てくるので、泡が出なくなるまで、だいたい5分ほど浸けたままにしておきましょう。 しっかり給水したら、水を切って器に戻します。

水のやりすぎで苔にカビが発生してしまった際には、しばらく水やりを控えてよく乾燥させた後、市販の木酢液をティッシュに染みこませて拭き取ると良いです。 反対に、水やりを忘れて乾燥し過ぎてしまうと苔は休眠して変色してしまいますが、その際にはそのままお世話を続け、新芽が出てくるまで待ちましょう。

苔玉胡蝶蘭で生活に彩りを

自作するのは難しそうに思える苔玉胡蝶蘭ですが、材料さえ用意してしまえば、初心者でも手軽に作ることができます。

ご自宅に飾って楽しむのは勿論、お子さんと一緒に作って、おじいちゃんやおばあちゃんへのプレゼントにするのも素敵ですね。
上品で可愛らしい苔玉胡蝶蘭を作り育み、生活に彩りを添えてみてはいかかでしょうか。