胡蝶蘭をおしゃれに板付けして楽しもう!

胡蝶蘭はお祝いなどで幸せを運ぶ縁起の良い花として贈り物に人気です。定期的な植え替えをすることで長く楽しめる植物です。
胡蝶蘭は植え替えの時に植木鉢以外に植え付けるといった方法がとれます。今回は胡蝶蘭を板につける「板付け」というやり方を紹介します。 年数がたってそろそろ植え替え時期かなと思う胡蝶蘭があったら、それまでとはちょっと違った「板付け」という方法を試してみませんか?板付けした胡蝶蘭は、植木鉢の時の華麗で優雅な姿とはまた違ったワイルドな一面を見せてくれます。 板付けは思っているよりも簡単な栽培方法です。板付けの胡蝶蘭を飾っておけばそれまでとはまた違った姿を楽しめます。今回は胡蝶蘭の板付けのやり方を説明します。
胡蝶蘭の板付けとは?

胡蝶蘭の板付けとは、その名の通り板に胡蝶蘭をくくり付けたものです。胡蝶蘭の根の様子を見ながら、成長を楽しむことができる方法です。板付けすることでそのまま植木鉢で育てるよりもおしゃれに飾ることができます。 植木鉢での胡蝶蘭は、支柱をたてることで花芽を引き立てるやり方をしています。板付けした場合は、つるすことで自然な形に大きくなります。根っこの様子が常に確認できるので、病気になりにくいのもこの栽培方法のいいところです。お祝いなどで贈られた胡蝶蘭があったら、ぜひ試してみてください。
板付けのやり方
ここからは板付けのやり方を説明します。板付けは行う時期に気を付ければ比較的成功しやすい方法です。板付けに必要なもの
板付けに必要なものを紹介します。 ●板●胡蝶蘭
●水苔(100均やホームセンターで売っています)
●園芸用のはさみ(消毒済み)
●絹糸
●園芸用の針金 板全体、水苔を湿らせます。
胡蝶蘭を植木鉢から引き出し、根っこを整えます。黒くなっている部分や余分な土を落とします。 板に水苔を最初に薄くセットして、針金で固定します。
根っこを整えた胡蝶蘭にも水苔をつけます。この時には絹糸を使います。
胡蝶蘭を板にのせて針金で全体を固定します。
針金のバランスを整えて完成です。 根っこを整える園芸用のハサミは、火であぶったり熱湯につけたりして消毒を行ってから切り始めましょう。消毒をきちんと行っていないと根っこからウイルスなどが侵入して枯れてしまう原因となります。 根っこの株が大きいときは、株分けして複数に板付けを楽しむのもイイですね。吊るす場合は、根っこの重さを調節することも必要です。
板付けにオススメな板の種類
板付けにはどんな板でもいいかというとそうではありません。板付けには外においても腐りにくい板がおすすめです。DIYに使うようなツルっとした表面の板は、水を保持できないため板付けには向いていません。 木材の質にも注目しましょう。屋外に置いて雨風や暑さ・寒さなどに耐えられるものがおすすめです。 胡蝶蘭の板付けにはへゴ板というのが最も最適です。へゴとは、温かい地域でみられる木生シダです。日本では紀伊半島や八丈島あたりでみることができます。その独特な手触り、見た目をいかした土産物として加工されたりもします。 へゴ板は、ホームセンターやインターネットの通信販売で手に入ります。少々値段が高いので、悩むような場合はウッドパネルなどもおすすめです。胡蝶蘭を板付けするのにオススメな時期
胡蝶蘭を板付けするのにオススメな時期は、4月から6月ごろ。気温が上がっていく夏に向かっていくこの時期は胡蝶蘭が大きく成長していく時期です。 残暑の強い9月や10月頃も板付けは、可能です。しかしこの寒くなっていくときは根っこが成長せずに板に絡まりにくくもなります。秋ごろに胡蝶蘭の板付けをする場合には、15度ぐらいが保てる場所に置きましょう。水苔も乾燥しない程度にしておくことで、冬の寒さを超えることができます。板付け胡蝶蘭のお世話の仕方
板付けした胡蝶蘭は水苔の状態によって水やりを調節しましょう。基本的には日当たりの良い場所においておきます。 夏の暑い日などは根が直接暑さに刺激されるため水分不足で枯れてしまうこともあります。日陰をうまく利用してくださいね。 また、冬の場合は胡蝶蘭は休眠状態に入ります。この時に水苔がからからに乾いてしまうと、根っこが死んでしまう恐れがあるため一週間に一回程度全体を霧吹きで湿らせましょう。 胡蝶蘭は根っこが病気にかかったり、ウイルスが侵入して枯れてしまう恐れもあります。ですが、板付けした胡蝶蘭は、乾燥をさせすぎなければ健康的に育てやすい方法です。根っこの様子を見ながら季節に応じた水やり方法を行うことで、胡蝶蘭を長く楽しむことができますよ。