胡蝶蘭の育て方・管理方法(温度・湿度・水やり)
胡蝶蘭の育て方|初心者でも失敗しない3つのポイント
胡蝶蘭の育て方で押さえるべきポイントはたったの3つ。①水をあげすぎない ②直射日光に当てない ③温度を18〜25℃に保つ。この3つを守れば、初心者の方でも胡蝶蘭を長く楽しむことができます。
胡蝶蘭(コチョウラン)の属名はファレノプシス(Phalaenopsis)。お祝い事・贈答用でよく使われる豪華で上品な花です。大輪・中輪(ミディ)・小輪(ミニ)の3種類があり、色は白・ピンク・赤リップ・黄色など豊富です。花言葉は「幸福が飛んでくる」で、お祝いの贈り物として最も人気のある花のひとつです。
胡蝶蘭はフィリピン、マレーシアなど亜熱帯地域が原産地です。熱帯雨林の樹木に着生して育つ植物なので、日本で育てる場合も原産地に近い環境を再現してあげることが大切です。胡蝶蘭の花は適切に管理すれば1〜3ヶ月も咲き続けます。
このページでは、胡蝶蘭の置き場所・温度管理・水やり・肥料・花が終わった後の管理まで、育て方の全てを季節ごとに詳しく解説します。お祝いで胡蝶蘭をもらった方も、自分で購入して育てたい方も、ぜひ参考にしてください。
胡蝶蘭の置き場所・光のあて方
胡蝶蘭の置き場所と光の当て方は、花を長持ちさせる上で最も基本的なポイントです。開店祝いなどでもらった胡蝶蘭をどこに置けばいいか迷う方は多いと思います。
最適な置き場所のポイント:
・レースのカーテン越しの明るい場所がベスト
・直射日光は厳禁(葉焼けの原因になります)
・エアコンや暖房の風が直接当たらない場所を選ぶ
・風通しの良い場所に置く(蒸れ防止)
胡蝶蘭の原産地は熱帯雨林の樹木の幹や樹皮に着生する環境です。木漏れ日程度の柔らかい光で育つ植物なので、直射日光に当てると葉焼けを起こして黒く変色してしまいます。
取引先などからもらってお店や会社に置く場合は、来客から見える場所に飾るのがおすすめです。ただし、直射日光に当たる場所やエアコン・冷暖房の風が当たる場所、寒い場所はなるべく避けるようにしましょう。
胡蝶蘭の栽培に適した温度・湿度管理【季節別】
胡蝶蘭の育て方で最も重要なのが温度管理です。胡蝶蘭の生育適温は18〜25℃。15℃を下回ると株が弱り始め、10℃以下になると枯れてしまうこともあります。1年を通して適切な温度と湿度を保つことで、長く美しい花を楽しむことができます。
以下、季節ごとに具体的な温度管理のポイントを解説します。
春の胡蝶蘭の育て方・温度管理(3月〜5月)
春は胡蝶蘭の開花シーズンです。冬との温度差によって花芽が出て開花するため、この時期の温度管理が花の美しさを左右します。
春の管理ポイント:
・室温を20℃前後に保つ(3月はまだ寒いので暖房で調整)
・暖房を使う場合は温度設定が高すぎないよう注意(20℃前後がベスト)
・暖房使用時は加湿も忘れずに(霧吹きで葉水をするのも効果的)
・4月・5月は胡蝶蘭にとって最も過ごしやすい時期
胡蝶蘭はインドネシアやフィリピンなど亜熱帯地方の植物なので、乾燥した環境が苦手です。暖房使用時は加湿器を回したり、濡れたタオルを干すなど湿度対策も行いましょう。
夏の胡蝶蘭の育て方・温度管理(6月〜8月)
夏は胡蝶蘭にとって暑さ対策が重要な時期です。密閉された室内は40〜50℃になることもあり、適温の20℃を大きく超えてしまいます。
夏の管理ポイント:
・風通しの良い場所に置く(蒸れは根腐れの原因)
・直射日光を避け、レースのカーテン越しの明るい場所に
・エアコンの風が直接当たらない位置に置く
・日中不在で室温が上がる場合は、換気できる工夫を
6月の梅雨時期は気温変化が激しく、7月・8月は平均気温28℃と胡蝶蘭の適温を大きく超えます。日中に締め切った部屋にならないよう、換気や遮光で室温上昇を抑えることが大切です。
秋の胡蝶蘭の育て方・温度管理(9月〜11月)
秋は季節の変わり目で温度差が大きくなる時期。胡蝶蘭の花を咲かせるためには温度差も重要ですが、急激な温度変化は株に負担をかけます。
秋の管理ポイント:
・10月頃から暖房の準備を。室温20℃前後を維持
・エアコンやヒーターの風が直接当たらない場所に置く
・日中はレースカーテン越しの窓際、夜間は部屋の中央に移動
・窓際は夜間に冷え込むため、寒い時期は窓から離す
秋は胡蝶蘭の花芽が形成される大切な時期でもあります。適正温度を保ちながら、来春の開花に向けて株のコンディションを整えましょう。
冬の胡蝶蘭の育て方・温度管理(12月〜2月)
冬は胡蝶蘭にとって最も厳しい季節です。外気温が10℃以下になる日も多く、適温の20℃を大きく下回ります。しかし、冬の厳しい寒さを乗り越えた胡蝶蘭は、春に美しい花を咲かせてくれます。
冬の管理ポイント:
・暖房を使って最低でも15℃以上、できれば18〜20℃を維持
・暖房の風が直接胡蝶蘭に当たらない場所に置く
・窓際は夜間に冷え込むため、窓から少し離すか保温対策を
・ダンボールや発泡スチロールで鉢を囲む保温も効果的
・夜間も室温15℃程度を保てるよう工夫する
冬場はレースカーテン越しの窓際でも葉焼けの心配はほとんどありません。ただし、夜間は外気温の影響で窓際の温度が大きく下がるため、夜は窓から離した場所に移動するか、防寒対策をしましょう。
胡蝶蘭の水やり方法|頻度・量・タイミング
胡蝶蘭を枯らしてしまう原因の第1位は「水のやりすぎ」です。胡蝶蘭は木の幹や枝に根を張って自生する着生植物であり、土から水分を吸い上げて育つ植物ではありません。自生地では根は常に空気にさらされているため、水をあげすぎると根腐れを起こしてしまいます。
水やりの基本ルール:
・植え込み材(水苔やバーク)を指で触って完全に乾いてから水をあげる
・1回の水やりは1株あたりコップ1杯程度(150〜200cc)
・受け皿に溜まった水は必ず捨てる(根腐れの原因)
・水やりは午前中に行うのがベスト
胡蝶蘭の水やり【季節別の頻度ガイド】
| 季節 | 水やり頻度 | ポイント |
|---|---|---|
| 春(3〜5月) | 1〜2週間に1回 | 開花期。水苔が乾いたら与える |
| 夏(6〜8月) | 1週間〜10日に1回 | 成長期。乾きが早いが与えすぎ注意 |
| 秋(9〜11月) | 1〜2週間に1回 | 徐々に頻度を減らす |
| 冬(12〜2月) | 2〜3週間に1回 | 休眠期。乾燥気味に管理 |
上記はあくまで目安です。環境によって乾くスピードが異なるため、必ず植え込み材を指で触って乾き具合を確認してから水をあげるようにしましょう。
なお、鉢の中に発泡スチロールが入っている場合がありますが、ポットを固定するためのものなのでそのままにしておきましょう。
胡蝶蘭の花が終わったら|花後の管理と二度咲き
↑終わりかけの胡蝶蘭はシミができたり、線が入ってしわしわになってきます。
胡蝶蘭の花が終わったからといって処分する必要はありません。胡蝶蘭は1回咲いて終わりの花ではなく、適切な管理を続ければ来年以降も何度も花を咲かせることができます。株の寿命は50年以上とも言われています。
花が終わった後のポイントは2つあります。
【翌年の開花を目指す場合】花茎を根元からカットし、株を休ませます。
【二度咲き(二番花)を楽しむ場合】花茎の下から2〜3節を残してカットすると、1〜2ヶ月で新しい花芽が出てきます。
花が終わった後の詳しい管理方法は「胡蝶蘭の花が終わったら?二度咲きの方法と花後の管理」で詳しく解説しています。
花が終わった後の水やり
花が終わった後も水やりは必要です。葉だけの状態でも、胡蝶蘭は来年の開花に向けて根や芽を成長させています。
花が咲いている時期と大きく変わりませんが、7〜10日に1回、コップ1杯程度(150〜200cc)の水を与えましょう。冬の休眠期はさらに控えめにします。
胡蝶蘭の肥料の与え方と時期
胡蝶蘭はもともと栄養の少ない環境で育つ植物なので、基本的に肥料は多く必要ありません。与えすぎるとかえって株を傷める原因になります。
肥料を与えてよい時期:
・6月〜9月の成長期のみ(花が咲いている株に対して)
・洋ラン専用の液体肥料を1,500〜2,000倍に薄めて使用
・1株あたりコップ1杯程度(150〜200cc)
・頻度は月1〜2回が目安
肥料を与えてはいけない時期:
・冬(12月〜3月):休眠期なので肥料は不要
・植え替え直後:根が落ち着くまで控える
・株が弱っている時:逆に株を傷めてしまいます
よく使われるおすすめの肥料:ハイポネックス、メネデール、マグアンプK、エードボールなど。
胡蝶蘭によくある症状・病気と対処法
胡蝶蘭のよくある症状と対処方法について紹介します。早期発見・早期対処が大切です。
葉焼け
胡蝶蘭は直射日光に弱く、強い光を当てると葉が白っぽく変色したり黒く焼けてしまうことがあります。葉焼けした部分は元に戻らないため、傷んだ部分は取り除きます。レースのカーテン越しの柔らかい光で管理しましょう。
根腐れ
胡蝶蘭を枯らしてしまう最大の原因が根腐れです。主に水のやりすぎによって起こります。水やり後はしっかり乾かし、受け皿の水は必ず捨てましょう。根腐れしてしまった場合は、傷んだ根を消毒したハサミで切り取り、新しい水苔と鉢に植え替えます。
害虫
カイガラムシ・アブラムシ・ハダニなどの害虫が胡蝶蘭に付くことがあります。見つけたら歯ブラシなどで取り除くか、薬剤で駆除しましょう。乾燥する時期は霧吹きで葉水を行うとハダニ予防に効果的です。
胡蝶蘭が枯れ始めたときの対処法
↑最後は薄く透き通るようになります。
胡蝶蘭が枯れ始めた場合、主な原因は3つ考えられます。
①水のやりすぎ(根腐れ)
株全体が萎れて元気がない場合は、水やりの頻度・量を見直しましょう。受け皿の水も捨てて、根をしっかり乾かします。根腐れがひどい場合は、傷んだ根を切り取って植え替えを行います。
②温度が低すぎる
葉の色が変わってきた場合は、室温が低い可能性があります。室温20℃前後を保ち、風通しがよく直射日光が当たらない場所で育てましょう。
③花の寿命
胡蝶蘭の花は1〜3ヶ月で自然に枯れます。枯れた花はきれいに取り除き、花後の管理をしっかり行いましょう。葉が鮮やかな緑色を残していれば株は生きており、丁寧に育てれば10年以上楽しめることもあります。
胡蝶蘭を探すなら「幸福の胡蝶蘭屋さん」
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初心者でも育て方が簡単な胡蝶蘭
当店で販売している胡蝶蘭の中で比較的育てやすい胡蝶蘭をご紹介いたします。初心者の方でも簡単に育てることができますので、開店祝いや誕生日プレゼントなど様々なギフトとして贈るのもおすすめです。
ミディ胡蝶蘭3本立ち
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胡蝶蘭の育て方に関するよくある質問
Q. 胡蝶蘭を育てるのに最適な温度は何度ですか?
胡蝶蘭の生育適温は18〜25℃です。最低でも15℃以上を保つようにしましょう。人が快適に過ごせる室温が胡蝶蘭にとっても適温です。
Q. 胡蝶蘭の水やりはどのくらいの頻度ですか?
季節によって異なりますが、春・秋は1〜2週間に1回、夏は1週間〜10日に1回、冬は2〜3週間に1回が目安です。植え込み材が完全に乾いてからコップ1杯程度の水を与えてください。水のやりすぎは根腐れの原因になります。
Q. 胡蝶蘭に肥料は必要ですか?
基本的に肥料は多く必要ありません。与える場合は6月〜9月の成長期に、洋ラン用の液肥を1,500〜2,000倍に薄めて月1〜2回与えます。冬の休眠期や株が弱っている時は肥料を与えないでください。
Q. 胡蝶蘭の花が終わったらどうすればいいですか?
花茎を根元からカットして株を休ませれば翌年また花を咲かせます。花茎の下から2〜3節を残してカットすると二度咲き(二番花)も楽しめます。詳しくは花が終わった後の管理方法をご覧ください。
Q. 胡蝶蘭の葉が黄色くなってきました。原因は何ですか?
葉が黄色くなる原因は、水のやりすぎによる根腐れ、直射日光による葉焼け、低温障害などが考えられます。まず根の状態を確認し、腐っている根があれば植え替えを行いましょう。
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